言語知識のほかに備えておきたいこと
システムエンジニアの活躍とプログラミング言語の知識は深く関係しており、さまざまな言語の知識を備えているほど上流工程などでも活躍しやすくなります。ただし、言語の知識だけではなくほかのスキルも身につけておくことが大切です。変化の大きいIT業界だからこそ、変化を厭わない姿勢が求められます。また、コミュニケーション能力や資格も、システムエンジニアの強みになります。
変化を厭わない姿勢
IT業界は変化がつきもので、情報や技術、知識が日進月歩の業界です。昨日までの常識が今日には別のものになっている、というようなことも珍しいことではないのです。パソコンやスマホなどのIT関連の媒体が誕生してから何年も経ちましたが、今なお開発が止みません。進み続ける開発のなかで、これまでは必要だった技術や知識が淘汰され、新たな技術や知識が当たり前とされることも多々あります。そのため、システムエンジニアとして成功するためには、言語の知識のほかに変化を厭わない姿勢も求められます。時代の変化に躊躇せず積極的に新たな情報を取り入れて、柔軟に対応できる人こそが、システムエンジニアとして長く活躍できるのです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も、システムエンジニアに必要なスキルの一つです。システムエンジニアは、ただ黙々と言語を入力していくだけが仕事ではありません。プロジェクトを遂行するにあたり、チームメンバーとのコミュニケーションも欠かせないのです。クライアントのニーズに合った質の良いシステムを開発するためには、他のエンジニアと連携して納期までに完遂する必要があります。チーム間でのコミュニケーションのほかには、クライアントとの打ち合わせや提案などでもコミュニケーション能力が問われます。この際に大切なのが、コミュニケーション能力は自分が話す力だけではないということです。自分の意見や提案をクライアントに分かりやすく説明する力はもちろんのこと、クライアントの要望を聞いて意図を正確に理解する力も大切です。これも含めたコミュニケーション能力が、システムエンジニアに必要なスキルなのです。コミュニケーション能力を磨くことによってクライアントの要求を的確に汲み取り、またこちらの提案も正確に伝えられるようになります。その結果、より質の高いシステムの開発ができ、信頼度も高まるようになるでしょう。
資格を持っておくと有利になる
未経験からシステムエンジニアを目指す場合、求人によっては資格不問とされていることもあります。しかし、転職を有利に進めるためには資格を持っておいて損はありません。ITの基礎を自ら学んでいることを証明でき、意欲もアピールしやすくなります。取得をおすすめしたい資格はいくつかあり、そのうちの一つがITパスポートです。ITパスポートは、ITの基礎知識を備えていることを証明するための国家資格です。受験資格は特に設けられておらず、学生と社会人誰でも受けることができます。試験は毎月数回実施されていて、合格率は50%以上と高い水準です。チャレンジしやすい資格といえるので、転職前に取得を目指しておくと良いアピール材料になります。この他には、基本情報技術者試験もおすすめの資格です。情報処理技術者を対象としており、こちらもITパスポートと同様に国家資格になります。システムエンジニアならぜひ取得しておきたい資格であり、難易度はITパスポートよりも高めです。